絹から生まれた悲哀の番人。『排気オルガン』を独りで操り、長針の達人として城塞の穢れを吐き出す。
窒息させる穢れを独りで吐き出す役目を負わされた、悲しみの存在。長針の腕は比肩する者がいない。 年を経て灰色に褪せ、解けかけたその身は、ゆっくり朽ちるよりも、戦いによる端やかな終幕を望んでいた。