ベル・イーター

ベル・イーターは、かつて壮麗であった構造物に生じた腐敗の、最もおぞましい顕現の一つだ。無数の鉄鐘を喰らって巨大化した、有機組織と金属が混淆した怪物。シタデル・タワーの奥深くに根を張り、かつて何らかの機能を担っていた可能性も、いまや無尽の飽食と膨張だけが残った。 その成り立ちは謎に包まれる。呪いか、外的腐敗か、あるいは制御不能の飢餓に屈して歪んだのか。半透明の躯に散在する無数の鐘は、何年も——あるいは何世紀もの——終わりなき摂食を物語る。

ホーネットはシタデル・タワーの深部でベル・イーターに遭遇する。巨体が行く手を塞ぎ、戦場の壁や床には長き占拠の痕跡が刻まれている。 討ち倒すと、旅路に不可欠な『グリーミング・シェル』を得る。この対決は塔を上る道程の大きな節目であり、地域屈指の強敵を打ち破る力を証す。 撃破により、かつて塞がれていた塔内の経路が開け、先へ進める。しかしこの強敵に勝つには、移動・タイミング・立ち位置の練度が問われる。性急な攻めは往々にして重い反撃を招く。

主だった攻撃は巨体と体内の鐘を活用する。広範囲を覆う叩きつけに対し、位置取りへの意識が不可欠。体内から鐘を射出して弾幕を形成し、アリーナを危険域で満たすこともある。 鐘の弾幕は複雑さを増し、本体の動きと射出物の軌道を同時に追う必要がある。見た目に反し、意外に機動力があり、素早い圧力をかけてくる。確実な戦い方は、各攻撃前の予兆で“安全帯”を見つけ、とりわけ叩きつけの軸線を外すこと。 射出された鐘は時に味方にもなる。短時間だけ足場や障害物として機能し、他の攻撃をしのぐ助けとなる。性急さは禁物で、無闇に距離を詰めれば強打の餌食だ。各技のタイミングと合図を覚え、安定して与ダメージを積み上げつつ危険を最小化するのが肝要。 地形を最大限に活用し、必要に応じて距離を取り、隙あらば接近して手数を稼ぐ。範囲攻撃や遠距離の道具は有効で、比較的安全な位置から削れる。総じて、攻守のバランスを保ち、強烈な反撃を招く欲張りは禁物だ。